コレクションのこと

ビンテージ雑誌・楽譜の保管方法

私が持っているビンテージの雑誌や楽譜は、すべてeBayなどで個人から購入したものです。
中には「祖母のコレクションが屋根裏部屋から出てきました」なんてものもあり、衛生面が心配です。

そういうものを自分の生活空間に持ち込むことになるので、保管方法には気を遣います。
実際に私がどんなふうに保管しているのかご紹介します。

購入後すぐ家に持ち込まない

まず、どんなに状態が良さそうに見えたとしても、届いてすぐには家へ持ち込みません。
大きめのポリ袋にまとめて入れ、屋根があって風通しの良い場所(うちの場合はガレージ)に置いておきます。

そして晴れている日は、朝からポリ袋の口を全開にして、夕方に閉めます。
これを2週間~1か月くらい続けて気が済んだところで、家へ持ち込んでいます。

チャック付き袋に入れる

自宅へ持ち込んだらすぐ、チャック付き袋に移します。
大きな袋に全部入れるのではなく、ほどよいサイズの袋を選び、1袋に数冊~薄いもの十数冊くらいしか入れません。

サイズは、入れるものの二回りくらい大きめがおすすめです。
横型の袋だと、出し入れがしやすくて良いです。

私が気に入っているのはキャンドゥの袋。
サイズ豊富で、他の100均チェーンの製品よりもしっかりしている…ような気がします。

キャンドゥのチャック付き袋

こんなふうに小分けにしてチャック付き袋に収納するのは、目的があります。

目的① ― ニオイや有害物を閉じ込める

ビンテージの紙ものは、単体では無臭と感じられるほど状態が良くても、数が多くなると図書館のようなニオイが漂ってきます。
特に外出から帰ってきて部屋に入ったとき、古い雑誌や楽譜を何冊も放置しているとニオイを感じます。

古書のニオイが大好きという方もいらっしゃるけれど、私は無臭の部屋が好きです。
細菌、カビ、虫の心配もゼロではありません。
そのため、口をしっかり閉められるチャック付き袋を使っています。

目的② ― 状態の悪いものと良いものを分ける

においや有害物は、移ります。
たとえば、ニオイの強い雑誌を無臭の雑誌と一緒にしておくと、無臭だった雑誌もにおうようになってしまいます。
こういうことを防ぐために、状態別に分けて袋詰めします。

目的③ ― 湿気を防ぐ

外に置いている間は、晴れている日に外気に触れさせたので、よく乾いているはず。
チャック付き袋の口を閉めておくことで、室内の湿気を吸わせないようにしています。

防虫剤を入れる

チャック付き袋の口を閉める前に、もう一手間。
防虫剤を入れます。

保管準備が完了

ピンク色がかった小さな袋が防虫剤です。
このおかげか、コレクションに虫を発見したことはありません。
プロの古書店さんもおすすめなさっている方法です。

愛用している防虫剤は、衣料用の「ピレパラアース 防虫剤 1年用 無臭タイプ [引き出し・衣装ケース用 48包入]」。
薬剤のニオイがせず、安いので気に入っています。
他の防虫剤と併用できるピレスロイド系です。

一緒に入れてある白いものは除湿剤です。
長らく出しっ放しにしていた雑誌を袋に戻した場合など、たまに入れています。
こちらはまったくの自己流で、どのくらい効を奏しているのかは分かりません。


ふるよき

お読みいただき、ありがとうございました!

防虫剤は定期的に入れ替える必要があります。
うちには、こういうチャック付き袋が数十袋あるので、大変です。
無理なく管理を続けられるくらいが、コレクションの適量かもしれません。

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